一通り食べ終わった頃、パンパンっと手が鳴る。 言葉使いのいい男が話し出した。 「ほら、そろそろ自己紹介しましょうか?」 「おう、そーだな、じゃ俺から改めてする」 おっほんと船長が先頭を切った。 「俺はこの船の船長、ジョン・トラーマだ、よろしくな」 大柄で背が高い、ボサボサの髪にはどころどころ赤と緑のゴムで細かく縛ってある、綺麗な目の色をしている淡い赤色飲み込まれそうなほど輝いている。