「もぅ、何してるんですか?ナイフとフォークぐらい用意してありますよ?」

言葉のいい、男が声を掛けてきた、なんだかフルールをおも出させる口調だ。

「でも、私また変な事言って、怒らせた・・かもしれなくて・・・」

チラリと船長のほうを見るノアール。
皆笑った、船長だけは俯いたまま震えている。

「クスクス、船長はねー嬉しかったんだよ?」

トトとメメが笑っている。
言葉使いのいい男も笑った。

「船長は、壊滅的に料理の才能がありません、お腹を壊したくなかったら止めなさい」

そう言い、ノアールに白いパンを差し出してくれた。