「いい・・・の?殺さなく・・て?」

「そーだよ!貴族のお姫様の心臓って美味いんだぜ〜」

「悪趣味・・おぇ・・」

ララに罵倒させて、イラっときたのか13番がなんだとーっと手を上にあげた。

「やめろ」

フルールの一言でララと13番がピタリと動きを止めた。
フルールの言葉と言うか殺気と気迫で息を飲んだ。

「もう終わりだ、もしあの方に手を出す事があれば殺すぞ」

青い目が月明かりで光って見える
フルールは胸ポケットから金貨を取り出しララと13番に差し出した。
ララは嬉しそうに受け取ったが13番は腑に落ちない顔をしている。

「遊んでこい、フォン・フィッチ郷には俺から伝えておく」

「はいはい、俺たちは邪魔ですか〜ララいくぞ」

ララはコクリと頷き2人は林の中に掛けて行っく、2人の姿と気配が完全になくなった時フルールは茂みに倒れ込む。