「ねぇ、凌は風邪で休みだって」 のいが耳打ちで教えてくれた。 風邪。 「お見舞いに、行ってあげようよ」 友達としてお見舞いに行くという行為は断ることが出来なかった。 顔を見るくらいなら大丈夫。 凌に変な誤解を招く事はしない。 「うん。行こう」 のいは少し嬉しそうだった。 それが意味深だった。