「えっへん。」
「……えっへん、ではありませんよ。もし、私が気付かなかったら、どうするつもりだったのですか?」
「だって、シルヴィアお姉ちゃんは絶対に気付いてくれるもん。」
「だから、それは結果論で……。」
「まあまあ、姉さんもかりんちゃんも、みんな無事だし、コカトリスも倒したし。ね?」
一応、二人の間に割って入る。雷の魔法で私たちを助けてくれたのは、覚者カムイさんとポーンであるリュウさんの長女かりんちゃん。フィーの仲良し(?)だったから、フィーを救うために力を借りたかった存在なんだ。因みに、今回は私が到着した頃には決着してたし、こういうところでしっかり絡んで主人公の存在感示しておかないとね。そんな私の肩越しにひょっこり顔を出し、トバちゃんも口を出した。
「でもでも、かりんちゃんのサンダーレイン、凄い威力でしたよ。それに、師匠もよくかりんちゃんに気付きましたよね。」
答える姉さんは頭痛でもするかのように、右手で額を押さえる。眉間にはシワを寄せて……けど、あれはやれやれって"ふり"だぞ。
「……魔力の収束を感じましたから。一歩遅かったから、私は今頃、黒焦げになっていますよ。」
「……あたし……あたし、シルヴィアお姉ちゃんを助けたかっただけなの……ごめんなさい……。」
ん?かりんちゃんの瞳が潤んできてる……。
「か、かりんちゃん、いつ、そんな強力な魔法を身に付けたの?ホントに助かっちゃった!」
「そ、そうですよー、師匠。私たちだけじゃ、もっと街に被害が出てましたよ。ね?」
必死にフォローする私とトバちゃん。
「……カムイ様やリュウ様のご指導があるのでしょうが、コカトリスを沈めるほどの魔術。そこまで行き着く鍛練には頭が下がります。」
「わーい、褒められちった♪」
かりんちゃんに笑顔の花が咲く。ポニーテールを揺らして無邪気に笑うその可愛い笑顔に、お姉さん、癒されちゃうぞ。
……あれ?
何か大事なことを忘れてる気がするけど……?
「……えっへん、ではありませんよ。もし、私が気付かなかったら、どうするつもりだったのですか?」
「だって、シルヴィアお姉ちゃんは絶対に気付いてくれるもん。」
「だから、それは結果論で……。」
「まあまあ、姉さんもかりんちゃんも、みんな無事だし、コカトリスも倒したし。ね?」
一応、二人の間に割って入る。雷の魔法で私たちを助けてくれたのは、覚者カムイさんとポーンであるリュウさんの長女かりんちゃん。フィーの仲良し(?)だったから、フィーを救うために力を借りたかった存在なんだ。因みに、今回は私が到着した頃には決着してたし、こういうところでしっかり絡んで主人公の存在感示しておかないとね。そんな私の肩越しにひょっこり顔を出し、トバちゃんも口を出した。
「でもでも、かりんちゃんのサンダーレイン、凄い威力でしたよ。それに、師匠もよくかりんちゃんに気付きましたよね。」
答える姉さんは頭痛でもするかのように、右手で額を押さえる。眉間にはシワを寄せて……けど、あれはやれやれって"ふり"だぞ。
「……魔力の収束を感じましたから。一歩遅かったから、私は今頃、黒焦げになっていますよ。」
「……あたし……あたし、シルヴィアお姉ちゃんを助けたかっただけなの……ごめんなさい……。」
ん?かりんちゃんの瞳が潤んできてる……。
「か、かりんちゃん、いつ、そんな強力な魔法を身に付けたの?ホントに助かっちゃった!」
「そ、そうですよー、師匠。私たちだけじゃ、もっと街に被害が出てましたよ。ね?」
必死にフォローする私とトバちゃん。
「……カムイ様やリュウ様のご指導があるのでしょうが、コカトリスを沈めるほどの魔術。そこまで行き着く鍛練には頭が下がります。」
「わーい、褒められちった♪」
かりんちゃんに笑顔の花が咲く。ポニーテールを揺らして無邪気に笑うその可愛い笑顔に、お姉さん、癒されちゃうぞ。
……あれ?
何か大事なことを忘れてる気がするけど……?