「行っけぇ!」
光弾が弾け、激しい閃光が辺りを包む。巨大な黒い影は僅か怯む素振りを見せた。その隙を見逃さず、白銀の剣士は果敢に跳び込む。
「とにかく、大鎌にだけは注意を払っておいて。あのランタンは使わせないから!」
「承知。」
こちらを振り替えることはない。けれど、そこにあるのは絶対の信頼。
刃を翳しての突進。あまり重量のない姉さんにとって、剣士の必殺技の一つ「魔神突き」は決め技にはならない。あれは飽くまでも懐に飛び込み、派生を狙うためのもの。そらきた!天を衝く鋭い突き上げ。姉さんの連続攻撃を冷静に見る。次を考える。斬り上げたら次は!
──魔神斬り!
これで決まり?いや、きっとそんなヤワじゃないはず。
「マチルダ様、上へ逃げます。」
「よし、きたぁ!」
得意の連魔弾で追撃。実体があるか無いか分からない頭部へ全弾命中させる。打ち合わせてないけど、私たちならいけるはず。
「まだ行くぞぉ!これでどうだッ!」
更に連魔弾、そして、そのうち一つが目も眩むほど強く輝く。本日2初目。不死の魔物に特攻の聖なる光弾、閃魔光。黒い影は堪らず光を避けようと、柱の陰へ身を潜めようとする。
「……滅せよ!」
ちゃんと読んでた。ここに待ち構える姉さん。低い姿勢、大剣を下段後方に振りかぶり、力を溜めていたんだ。タイミングどんピシャの一撃。身体を旋回させて、渾身の一撃を叩き込んだ!あまりに強烈な一撃に粉塵が激しく舞い上がる。
「今です、マチルダ様!」
「待ってましたぁ!」
姉さんの一撃でもまだ沈まないなんて、どれだけタフなんだろう。けど、何手も先を読んで、最善の方策を取る。姉さんが教えてくれたことだ。柱の陰から追い立てられることを見越して、魔力増幅の術を乗せておいた、炎の力を宿した魔矢を黒い影に放つ。黒い影のその襤褸は激しく炎上。そして、この機は逃さない。聖剣の一閃、退魔剣聖斬!
光弾が弾け、激しい閃光が辺りを包む。巨大な黒い影は僅か怯む素振りを見せた。その隙を見逃さず、白銀の剣士は果敢に跳び込む。
「とにかく、大鎌にだけは注意を払っておいて。あのランタンは使わせないから!」
「承知。」
こちらを振り替えることはない。けれど、そこにあるのは絶対の信頼。
刃を翳しての突進。あまり重量のない姉さんにとって、剣士の必殺技の一つ「魔神突き」は決め技にはならない。あれは飽くまでも懐に飛び込み、派生を狙うためのもの。そらきた!天を衝く鋭い突き上げ。姉さんの連続攻撃を冷静に見る。次を考える。斬り上げたら次は!
──魔神斬り!
これで決まり?いや、きっとそんなヤワじゃないはず。
「マチルダ様、上へ逃げます。」
「よし、きたぁ!」
得意の連魔弾で追撃。実体があるか無いか分からない頭部へ全弾命中させる。打ち合わせてないけど、私たちならいけるはず。
「まだ行くぞぉ!これでどうだッ!」
更に連魔弾、そして、そのうち一つが目も眩むほど強く輝く。本日2初目。不死の魔物に特攻の聖なる光弾、閃魔光。黒い影は堪らず光を避けようと、柱の陰へ身を潜めようとする。
「……滅せよ!」
ちゃんと読んでた。ここに待ち構える姉さん。低い姿勢、大剣を下段後方に振りかぶり、力を溜めていたんだ。タイミングどんピシャの一撃。身体を旋回させて、渾身の一撃を叩き込んだ!あまりに強烈な一撃に粉塵が激しく舞い上がる。
「今です、マチルダ様!」
「待ってましたぁ!」
姉さんの一撃でもまだ沈まないなんて、どれだけタフなんだろう。けど、何手も先を読んで、最善の方策を取る。姉さんが教えてくれたことだ。柱の陰から追い立てられることを見越して、魔力増幅の術を乗せておいた、炎の力を宿した魔矢を黒い影に放つ。黒い影のその襤褸は激しく炎上。そして、この機は逃さない。聖剣の一閃、退魔剣聖斬!