鋭い痛みが胸に刺さった。そんな私を冷静に感じている私もいた。隣では姉さんが胸から血を流し、倒れて動かない。後ろでフィオーラは動く気配もない。なんて静かなんだろう。……これが死?私は死んでしまうの?最期は大好きなみんなが迎えてくれると、密かに思ってたんだけど、一人なんだね。あぁ、痛みだけが強くなっていく。氷の刃が突き刺さった部分が熱い。凡そ耐えられないほどなのに、なんだか他人事でもある。私が悶絶する。胸が、胸が切り裂かれるみたいだ……!
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