その時、一瞬千紘と目が合った。


2人だけの世界にいるみたいに、
時間が止まったような感覚になる。


そして見つめ合いながら、固まったまま動けないでいたあたしに


千紘は、ふっ…と笑って微笑んだ。


たった3秒くらいだったが、
今までとは違う不思議な幸せを感じた。




授業3時間目


頭の中は千紘だらけで、もちろん授業に集中することはできず、ポケットから携帯を取り出して文字を打つ。



" 今、現代文。暇だなぁ〜 "



なんとなく千紘に送ってみる。