今となれば、あの頃のあまり良くない思い出も笑い話だ。
気分はるんるんのまま教室に入って自分の席につくと、前に座ってる翠が後ろを振り向く。
「 優子ちゃんには感謝だね。あたしと綺帆を一緒のクラスにしてくれてさっ 」
「 ほんとだよね!あとで職員室行ってみない…? 」
「 いいねそれっ!決定〜! 」
新学期ということもあり、気持ちも高まりいろんな話で盛りがっていた時だった。
突然廊下の方が騒がしくなる。
女子のキャーキャーと叫ぶ歓声は徐々に
近づいてきて、あたしたちのクラスの前で最高潮に達した。
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