不良グループが、暴走族である彼らに喧嘩を売ったと言う事?

それは、あまりに無謀過ぎない?


「最近上に立つ奴が変わって、昔のプレパワとは全然違うって話だ」

「だからって、俺らに喧嘩売るか?」

「現に、今回被害にあってるからな」


よくわからない会話を、彼らは始める。

その中に、もちろんあたしが入ることはない。

その代わりに、彼らの会話を聞き逃さないように耳を傾ける。


「人数は」

「把握しきれてねぇ。あそこは、出入り自由だからな」

「どうする」

「どうもこうも、こっちから手を出して、変な争いになってもな」

「じゃ、見て見ぬ振りか?」

「それもそれで、俺は気に入らねぇ。やられっ放しはごめんだ」