あたしは頭を必死に働かせ、追い回した男たちの特徴を思い出す。

彼らは、制服を身に纏っていた。

あれはブレザーだったのか?

それとも、学ランだったのか?

それも、あたしでは判断できない。


「白のYシャツで、ネクタイはしてなかった」

「他には」

「ズボンは、確かグレーだった思う」


そこまで聞いて、彼らはどこの学校か理解したようだった。


「ってことは、あいつらだな」


弘文が、あたし以外の3人に同意を求めるように口を開く。


「プレプワか」


プレパワとは”Play at full power”の略で、暴走族と言うよりは不良グループだ。