「理沙。ヒデと、ちょっと出ててくれ」


理沙に気遣いながら、竜也が言う。


「なんで俺もなんだよ」

「今のお前は、ここには必要ない」


理沙の対応とは打って変わり、素っ気ない態度で言い捨てる。


「あ゛?」

「こうなったのも、元後言えばお前のせいだろ」


竜也の言葉に、ヒデは都合が悪そうな顔を浮かべる。


「どうして?」


あたしの言葉に、竜也は鋭い視線で睨み付けて来る。


「ヒデは、関係ないじゃん」


ヒデに責任転換するなんて、あたしはおかしいと思う。

ヒデは、無関係じゃん。


「あぁ。全部、お前の」


__ガンッ__


竜也の言葉の途中で、あおが近くに在ったゴミ箱を蹴散らす。