「小学生の頃からずっと、玲のことが好きでした。付き合って下さい!」



手が震える。




11年間ずっと想いを寄せてきた私の幼馴染み。




目の前にいる初恋の相手は、顔をしかめた。






「ごめん、俺好きな人いるから。」






2人しかいない教室に儚く響いたその言葉は私の胸に容赦なく刺さった。





「、、、そっか。そうだよね!」





「うん、ごめんな。」





私が笑顔を見せると玲は安心したように微笑んだ。




「これからも友達として、幼馴染みとして、仲良くして欲しい。」




求めてるのはこんな答えじゃない。




「もちろん!それに玲の好きな人のことについてもいろいろ協力したげる!」




言いたいのはこんな言葉じゃない。






「それで、玲の好きな人ってだーれ?」




「俺の好きな人?俺の好きな人は_______」