涼side

「うっ……」

「 嘘だと言ってくれ!愛」

クラスメイトは、大泣きしていて
愛の彼氏は、座りこんで泣いている。

放火魔の悪意により愛はこの世を去った。

『世界は残酷だ……』

愛がいなくなっても時間は過ぎていく
泣いたって叫んだって時間は待ってくれな
い。

「涼───」

誰かが私の名前を呼んだ気がしたけど
気にしてられなかった。
今は、愛の死を受け入れられずにいた。

やっぱり世界は残酷だ─────