「ついたついた♪」

わたし達はイスに座った。
わたしの横には彼、彼の前が雪子さん。

「…お前妊娠したんだよな」

「うん!」

「…生むのか?」

「うん…生みたいなって。ダメ?」

「いや…」

やっぱり…彼は…

「でも…このおなかの子がもし…
 春也とわたしの子じゃなかったら?」

「…それは雪子が決めればいい。」

優しいな…雪子さんには…

「わかった。ありがとう春也、美沙ちゃん」

「…わたしは何も…」

「今の彼と幸せにな」

え…今の彼…?雪子さん…今付き合ってるんだ…

「ありがとう!じゃあまたね!!」