「俺は子供っぽい美沙が好きなだけ」

「春也…」

「でもやっぱ子供だね」

甘いにおいがするミルクチョコを彼が心の中で作ってくれた。
でも食べてみるとすこし苦くて切なかった。

どうしてこんなにも年の差が出来てわたしは生まれたのだろう。

もっと早く生まれてたらきっと、
こんな苦いチョコを食べなくて済んだのに…

「春也はビターだねっ」

「…あぁ」

今日は甘くて苦い、チョコの日でした。