「わたしといると馨もいじめられるよ?」

「…美沙髪のびたね!!わたしも伸ばそうかな!!」

「馨…話聞い」

「後美沙髪染めたんだね!!栗色、可愛い♪」

「馨!!」

馨は初めてわたしの前で涙を流した。

「馨は…髪の毛黒で、染めてないからいたんでないねっ」

「…美沙」

わたしと春也の小さな命はもう…いなくなっていた。
でもそれでもいい。
わたしは、ずっと春也と過ごして生きていく。

「馨…怒鳴ってごめんね…」

「ううん…わたしこそ…助けてあげられなくてごめんね…」

幸せをわたしは求めてる…だから…

「じゃ、またいつか逢おうね!」

「え…」

幸せはあそこにあるから…だからね…ごめんね…

さよなら…