「う゛ー」

「寒いな…」

あたりは雪でいっぱいだった。見渡す限りみんな白。

「冷たい…」

傘をさしても雪が入ってくる。

「…春也みたい」

「…俺?」

「うん。でも少し違う…」

「…何が?」

「冷たいだけじゃないから…春也は…。」

「…そっか」

アイスなんだ…彼は…甘くて…
冷たくて…優しいアイスなんだ…。

そういう彼がスキ。

ケーキ屋さんにつくとあることを思い出した。

彼は甘いものがキライなんだ…
それを言わない彼の優しさ。

スキ…