しばらく路上で止まっていた。そして歩き出したとき、彼が口を開いた。

「…美沙…後悔…しないよな?」

「…し…しない!でも…怖い…」

彼が泣きそうな顔をした。初めて見た。

「春也…わたし…その秘密知っても春也のことスキだから…」

「あ…」

かすかに聞こえたよ…『ありがとう』って…

そしてマンションについた。

「…美沙…座れ」

「…うん」

これから何を話すのか、
わたしはどう言ったらいいのか予想がつかなかった。

けど…彼がスキってことは変わりないから頑張れた。

「…直球に言うから…俺は」