「嘘じゃ…嘘じゃ…ないよね?本当だよね…?」

「あぁ…」

「じゃあ…わたし…もう拾いモノじゃなくて…春也の彼女?」

「あぁ…」

嘘…ユメみたい…ユメじゃないよね?

「う…嬉しい…っ」

わたしは心から笑った。笑いながら泣いた…。
そしたら彼も笑ってくれた。

彼の笑顔は初めてで、すごく可愛いくて…綺麗で…
誰にも見せたくないと思った。

8歳の差という名の壁、乗り越える力。もらった、もらった。

「スキ…。スキ?」

「聞くな…眠たくないか?」

「…眠たい…でも…春也がいるから眠れない…」

「…寝ろ…俺は寝る…」

「え!?まって!春也」

…寝るの早い…

わたしは彼の寝顔をじぃぃっと見詰めた。
まつげ長いなぁ…いいなぁ…いいなぁ…
っと思っていると彼の目がパチっと開いた。