「…出来れば行きたくない…」

「え…」

嘘…本当に…?

「俺は…美沙が好きだ…でも…」

「でも…?」

初めてスキって言ってくれた…でも…

「春也~?」

女の人の声…誰?

「パパ~!!」

っと5歳くらいの子供が春也が父かのように春也の足にしがみついた。
女の人も春也に近づく。

「春也この子誰~?妹?でもわたし達の結婚式には来てなかったわよねぇ?」

「あぁ…こいつは美沙。親を亡くして俺が拾ったんだ」

「そうなんだぁ…高校生かな?わたしは春也の妻の雪子(ユキコ)。で息子の春雪(ハルユキ)」

「…」

頭が雪のように真っ白で…涙が凍るほどわたしは…哀しみの果てへと落ちていった。