わたしの叫び声が家中に響いた。

「…そんなこと言わないでよ…わたしは春也のこと考えて言ってるんだよ?」

「…」

彼は下を向いたままふて腐れている。
わたしはその彼を見て飽きれた

「春也って子供だよね。何も考えないですぐ行動するし、落ち着きがない」

「…は?」

彼がわたしをにらんだ。綺麗な目なのに…何故か怖い目…
そんな目で…わたしを見ないで…

「やめてよ…もうわたし疲れた」

「別れたいって言いたいのか?」

「わからない…」

「…お前、耳聞こえてるか?」

「え?」

ウソ…なんでそんなこと知って…

「お前音ずっと外れてるぞ…もしかして…事故で…」

「…そう。でも左耳だけだから大丈夫。」