わたしは哀しすぎて立っていられなかった。

哀しすぎて涙も出ない…

「これ…八崎から…」

渡されたのは白い四角い箱。

「じゃ…わたくし達はここで。いくぞ」

「はい!!」

春也から…?

おそるおそる開けてみた…すると…

「これ…」

中をみるとアイスのネックレスが入っていた。

「春也…」

よく見るとネックレスの横に白い紙が入っていた…

「…バレンタインのお返しだから…好きだよ…美…沙…」

涙がポツリポツリと落ちていく…
それが手紙へと落ちていって、字が滲む。

「何…言って…んの…?今日っ…春也は…っ誕生日じゃんっ…」

声が枯れる程、わたしは涙を流した。

「さよなら…春也…また逢える日まで…」