でも、拓海は恋のできない人。
親友の薫も惹かれていて、好きになっちゃいけない人。
必死に自分に言い聞かせてるのに、時々、気持ちだけが一人歩きして体と心が別物みたいな感覚になる。
そんな状態で、このままずっと拓海と一緒にこの仕事が続けられるのか、正直美鈴は不安だった。
「美鈴ちゃんはやっぱり嫌かな?誰か他に探そうか。」
店長が美鈴の気持ちを探るように、優しく聞いてきた。
「うううん。大丈夫です。拓海くんもすごくがんばってくれて、随分助かってますし。」
「そっか。それならよかった。彼もアルバイト探してるみたいで丁度よかったのもあってね。」
「はい。」
「じゃ、早速彼にも連絡して承諾得てみるよ。これで断られたら笑っちゃうけどな。」
店長は明るく笑った。
美鈴も少しだけ笑った。
断られませんように、と思いながら。
その翌朝、店長から正式に拓海をアルバイトとして雇うことになったと連絡が入った。
朝の日差し、朝の人の流れ、朝の電車の音、朝の公園の空気、自転車を漕ぎながらいつもと違う感覚になる。
浮き足立ってる自分を感じずにいられなかった。
これからも、ずっとあの大好きな書店で拓海と一緒にいられることに。
親友の薫も惹かれていて、好きになっちゃいけない人。
必死に自分に言い聞かせてるのに、時々、気持ちだけが一人歩きして体と心が別物みたいな感覚になる。
そんな状態で、このままずっと拓海と一緒にこの仕事が続けられるのか、正直美鈴は不安だった。
「美鈴ちゃんはやっぱり嫌かな?誰か他に探そうか。」
店長が美鈴の気持ちを探るように、優しく聞いてきた。
「うううん。大丈夫です。拓海くんもすごくがんばってくれて、随分助かってますし。」
「そっか。それならよかった。彼もアルバイト探してるみたいで丁度よかったのもあってね。」
「はい。」
「じゃ、早速彼にも連絡して承諾得てみるよ。これで断られたら笑っちゃうけどな。」
店長は明るく笑った。
美鈴も少しだけ笑った。
断られませんように、と思いながら。
その翌朝、店長から正式に拓海をアルバイトとして雇うことになったと連絡が入った。
朝の日差し、朝の人の流れ、朝の電車の音、朝の公園の空気、自転車を漕ぎながらいつもと違う感覚になる。
浮き足立ってる自分を感じずにいられなかった。
これからも、ずっとあの大好きな書店で拓海と一緒にいられることに。