「私もお手伝いに行っていいかな?ボランティアでいいし。店長不在だったらどうせ2人でも大変でしょ?」

珍しく強引な感じの薫に一瞬ひるむ。

「う、うん。いいよ。きっと、私もパニックになってるし、あいつも慣れてないから使い物にならないだろうし。」

「明日は何時に行けばいいの?」

明日から来るの??

「えーっと、とりあえず、9時過ぎくらいに来てもらえれば一日の段取り説明もできると思う。」

「早いねぇ。でもがんばって早起きするわ。」

「無理しなくていいからねぇ。薫はいつも忙しそうだし。」

「うん。とりあえず明日の午前中くらいならいけると思う。無理はしないから大丈夫よ。」

「ありがとう。助かるわ。」

「じゃ、また明日。」

「おやすみ。」

「おやすみぃ。」

そして電話は切れた。

なんだか、今日は騒々しい一日だわ。

薫も手伝いに来てくれるんだ。

ありがたいんだけど、妙にだるい感じがするのはなぜだろう。

美鈴は大きく伸びをした。

剣道で疲れてるのね。あと、病院まで走ったし。

コンビニで買ったカップ麺を空けて、お湯を沸かした。