「そうなの?」
「自分のことより、相手優先ってタイプ。だから、モテる割に未だに独身なのかもな。」
「それと独身とは関係ないと思うけど。」
「関係ないことないよ。こないだも、自分ちで飼ってる犬が病気になっちゃって、寝ずに看病してたんだってよ。」
「なぁんだ。犬の話?」
「もちろん犬だけじゃないけどね。あんまり言うと怒られるからさ、奏汰さんに。余計なこと言うなって。あれでいて結構シャイだからね。」
「じゃ、彼女いても不思議じゃないんだ。意外だったわ。」
道夫はうっすら笑みを浮かべた。
「何?美鈴ちゃん、やけに奏汰さんの彼女気にしてるじゃん。」
「ないない、絶対、120%それはないから!お先でーす!」
ややこしい突っ込みを入れられる前に、美鈴は道夫より先に更衣室へ向かった。
こんな慌てて帰ったら、余計怪しまれるかも?って更衣室入ってから思う。
まぁ、本当にない話だからどうでもいいけど。
奏汰はいい人間だった。
道夫が言う通り、分け隔てなく誰にでも優しいし、心も強い。
きっと彼氏や旦那にしたら間違いないタイプだとはわかってるけど。
ロマンチストに欠けるのよねぇ・・・と、いつも美鈴は思っていた。
だから、今でもお兄ちゃん留まり。
だけど、何か会った時は一番に頼りになる男性であることも事実だった。
「自分のことより、相手優先ってタイプ。だから、モテる割に未だに独身なのかもな。」
「それと独身とは関係ないと思うけど。」
「関係ないことないよ。こないだも、自分ちで飼ってる犬が病気になっちゃって、寝ずに看病してたんだってよ。」
「なぁんだ。犬の話?」
「もちろん犬だけじゃないけどね。あんまり言うと怒られるからさ、奏汰さんに。余計なこと言うなって。あれでいて結構シャイだからね。」
「じゃ、彼女いても不思議じゃないんだ。意外だったわ。」
道夫はうっすら笑みを浮かべた。
「何?美鈴ちゃん、やけに奏汰さんの彼女気にしてるじゃん。」
「ないない、絶対、120%それはないから!お先でーす!」
ややこしい突っ込みを入れられる前に、美鈴は道夫より先に更衣室へ向かった。
こんな慌てて帰ったら、余計怪しまれるかも?って更衣室入ってから思う。
まぁ、本当にない話だからどうでもいいけど。
奏汰はいい人間だった。
道夫が言う通り、分け隔てなく誰にでも優しいし、心も強い。
きっと彼氏や旦那にしたら間違いないタイプだとはわかってるけど。
ロマンチストに欠けるのよねぇ・・・と、いつも美鈴は思っていた。
だから、今でもお兄ちゃん留まり。
だけど、何か会った時は一番に頼りになる男性であることも事実だった。