逢阪が、私に………惚れている?

「ウソでしょ?」

「嘘なもんか」

「だって、私、ガキだよ」

「今それを言うな。……何もできなくなる」

「へ?」

「一応俺だって良識はある。箍(たが)が外れないとできねーよ、こんなこと」

「え?」

 そう言うと、逢阪はテーブルに手を伸ばして、ビールを開けるとグイッと飲んだ。

「やめちゃうの……?」

「そんな物欲しそうな顔してると襲うぞ」

「………!」

「さてと。いちる呼んで、3人で巨人を駆逐するか」

「えぇ?」

「ほら、電話かけろ。いちるに」

「………」

「そして俺は先に寝るから、あとは若い者同士でよろしくやってくれ」

「な、なにそれ」