仕事だけの付き合いと割り切ろうとしても、できなかった。

 どんな男性と出逢っても、逢阪以上に心乱される人間は現れなかった。

___〝キミはあいつとは結ばれないよ〟

 わかっていることを、他人に言われると余計に空しくなった。

 ならいっそ、どうにでもなればいいと思った。

 他の男を知れば、逢阪のことを考えずに済むかな、なんて軽い考えだった。

 

 出逢ったばかりの頃に比べると、私、成長したでしょう?

 ぺたんこの胸は相変わらず周りに比べると小さいけれど、前よりずっと膨らんだし。

 背だってあれから5cmは伸びた。……チビなのは変わらないけれど。


 きっと逢阪が家に呼んだのに深い意味なんてない。やつの気まぐれだ。

 落ち込んでる私に、かまってくれている。ビジネスパートナーとして。