すごい圧力。怖い。

 色んな感情が、入り交じる。

 今になってモモに裏切られた悲しみや悔しさ、怒りがこみ上げてくる。

 ビジネスの話を感情的にしかできず、一度やると言ったことを簡単に投げ出そうとしている自分のガキさに呆れてしまう。

 モモの前では、気持ちを抑えることができたのに。言いたいことたくさんあったけど、喉まで出かかった言葉を飲み込むことができたのに。

 この人の前では、堂々としていなければならないのに。

 弱音なんて、吐きたくなかったのに。

 私は、何を期待していたの?自信のなさをぶつけたところで、逢阪が私に優しくなんてしてくれるわけがない。

 呆れられるだけ。失望させるだけ。

 ……心が、壊れてしまいそう。

 動けない。

 口も、もう開かない。

 何も考えられない。

 頭が真っ白になる。

 

「___と、14のガキ相手に、大人げねぇな。俺も」

「っ……!?」

 ぽん、と優しく頭の上に手を置かれる。大きな手。優しく、そっと撫でられる。