張り出されていたいちると私の2ショット写真は、モモと一緒に遊園地へ行った日のものだった。
「鈴ちゃん……なに言ってるの……?」
モモは困惑した表情を浮かべている。
胸が苦しい。犯人探しなんてしたくない。それもたった一人の友達を疑わなきゃならないなんて最悪だ。モモにそんな顔、させたくなんてない。
………だけど、引くわけにはいかない。
「こんな写真が撮れたのは、モモがソフトクリームを買ってきてくれるのを待っていた、あの時しかありえない」
いちると私は、人の少ない木陰でモモのことを待っていた。
「たしかにその時に撮られたものかもしれないけど……なんで私になるの?鈴ちゃんのクラスの子があそこに居合わせたのかもしれないじゃん」
「だとしても、それだったら、こんな張り出し方されないと思う」
「え………?」
「だって私がRINだってことを知っているのは、この学校でモモだけだもん」
はり紙には〝RINの正体は黒川鈴〟と、ハッキリ書いてあった。
「CUTEEN!見たらわかるでしょ、そのくらい」
「小田木さんや和泉さん、うちのクラスじゃお洒落に関心ある方だけど、私って気づかなかった」
表紙の私はウィッグをかぶっていたり、メイクで飾り立てられたりして学校で見せる姿とは別人だった。自分自身『誰これ?』と感じてしまったくらいだ。
逆に、CUTEEN!の読者は、RINの正体がこんな漆黒の髪色でナチュラルすぎる顔の平凡な14歳だとは思っていないだろう。
「鈴ちゃん……なに言ってるの……?」
モモは困惑した表情を浮かべている。
胸が苦しい。犯人探しなんてしたくない。それもたった一人の友達を疑わなきゃならないなんて最悪だ。モモにそんな顔、させたくなんてない。
………だけど、引くわけにはいかない。
「こんな写真が撮れたのは、モモがソフトクリームを買ってきてくれるのを待っていた、あの時しかありえない」
いちると私は、人の少ない木陰でモモのことを待っていた。
「たしかにその時に撮られたものかもしれないけど……なんで私になるの?鈴ちゃんのクラスの子があそこに居合わせたのかもしれないじゃん」
「だとしても、それだったら、こんな張り出し方されないと思う」
「え………?」
「だって私がRINだってことを知っているのは、この学校でモモだけだもん」
はり紙には〝RINの正体は黒川鈴〟と、ハッキリ書いてあった。
「CUTEEN!見たらわかるでしょ、そのくらい」
「小田木さんや和泉さん、うちのクラスじゃお洒落に関心ある方だけど、私って気づかなかった」
表紙の私はウィッグをかぶっていたり、メイクで飾り立てられたりして学校で見せる姿とは別人だった。自分自身『誰これ?』と感じてしまったくらいだ。
逆に、CUTEEN!の読者は、RINの正体がこんな漆黒の髪色でナチュラルすぎる顔の平凡な14歳だとは思っていないだろう。