「さぁ、着きました。」蒼がドアを開ける。
「ありがとう、蒼。じゃあ帰りよろしく。」私と拓海は、門の前で降りる。
「はい、それではお気をつけて。」私たちは、
校門を抜け、昇降口へ向かう。
「はぁ。今日からまた、普通の授業かぁ。」テンション上がんないなぁ。
「昨日だけでしょ？普通の授業じゃなかったのって。」まぁそうだけどさ。
「っ・・」拓海が下駄箱のふたを開けると、ラブレターがダ―っと落ちた。
「すごっ！拓海っていつになっても、ラブレター止まらないよね。」凄いなぁ。
「俺、別に嬉しくないよ。ラブレターいちいち行くのも面倒だし。いくら莉子が彼女って見せつけても、止まらないから正直、困ってるんだよねぇ。」拓海、真顔でツラツラと言ったけど、私にとっては、赤面する内容なんだけど。