「……無事でよかった……」 言うと、顕奘さんは崩れた。 「顕奘さん!!」 駆け寄って膝に頭を乗せる。 「死なないで!!死んじゃダメ!!」 「……バカ野郎、そんな簡単にくたばってたまるかよ…。一応、親父に連絡、頼むわ…」 ふっ、と口元を緩めると、手を伸ばして私の頭を寄せ、唇を触れさせた。 そのまま力を落とすと気を失った。