「おっはよー、マナ!春休みどうだった??初恋の人は再会できたんでしょ??」
登校するなり栞奈やクラスの女子が集まってきた。
「そそ、そんなこと、言ったっけ??」
余計なこと言うんじゃなかった。あれからも結局、振り回されっぱなしなのだ。
何を考えてるのか、さっぱりわからない。
教室に入っても、クラス替えで、知らない顔もあった。
「おーっす、マナ!!また同じクラスだね」
親友の一人、高梨瑞希(タカナシミズキ)の随分こんがり焼けた顔もあった。
「瑞希、焼けたねえ!?どっか行ってたの!?」
まだ春休みだよ、と思いつつ。
「ごめんねえ!?春休み中ほったらかしで。家族で南の島に行っててさ」
沖縄だ。