彼女なんておこがましい。
隣にいられるのはもっと可愛くておしとやかな女の子で、私ではない。


「久し振りだね、中二のとき聖ちゃんが転校して以来じゃない??全然連絡くれないんだもん」


私はちょっと膨れてみた。


「いろいろ忙しくてさ、ごめんごめん」


顔の前で手を合わせる。


「まあいいわ、今日は連絡くれたんだし。ただし奢ってよね!?」


「怖ええ」


すごく懐かしい空気だった。


「ちょっと聞いてよ、それがさあ」


私は聖ちゃんに奴とのことを聞いてもらおうと愚痴りだす。以前話したことはあった。