「ちなみに何を知ってるんですか?」

「えっと、入学早々彼氏作って、数日で別れたとか」

「……、」

「ヒナタのお弁当作ったこととか。あとは──」

「…もういいです。すみません」


なんかあたしの全て知ってそうだな、この人たち。

もう恥ずかしい、なんでこんなことに。


「佳乃-Yoshinoも知ってるよな」

「え、あ、うん。なんかごめんね、華乃ちゃん」


"佳乃"と呼ばれた副会長はあたしをチラチラと見て申し訳なさそうにする。


「…いえ」


ああもう、いっそ消えちゃいたい。

翔太先輩がごめん、と軽く肩をポンポンッと叩いてきたから余計に虚しくなった。


「ハナノたち一回黙れ。軽く生徒会について説明するから」


ヒナタがこちらを軽く睨みながら不機嫌全開で言う。

はあ?黙れ?

だいだい話の種はアナタが撒いたんだよ?

なんだよ、自分は関係ないみたいな態度取っちゃってさ!