「ヒナタから話は聞いてるよ!」
「え?」
ヒナタ、なんかあたしのことを翔太先輩に喋ったってこと?
変なこと吹き込んでないよね?
ヒナタを控えめにギロリと睨む。
彼はあたしの視線に気付いているのか気づいていないのか、こちらを向かずにこりと微笑む。
なんなの!!
「まあまあ、翔太くん。華乃ちゃんが困ってるから」
「まじ?ごめんごめん」
「いえ、大丈夫ですよ」
あたしは綺麗な女の人…たしか副会長の人に助け舟を出された。
本当はとても気分が悪いのだけど。
でも、ここはお得意の完璧スマイルで対応する。
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