「ばいばい。........ごめんね」
あたしは小さい声で弥生に謝った
仮にも部長であるあたしが部活をさぼってしまった
「あぁあ。鈴部活さぼっちゃったね」
「ぅん。でもみんなさぼってるから今回が最初で最後!」
そうだよ
最初で最後にしなきゃいけない
部長が部活をさぼるなんて聞いたことがない
あたし駄目だなぁ
いくら見たいからって嘘ついちゃったし
「鈴!いぃんだよ!鈴はそれくらい健人のことが好きなんだから.....ね?」
ぅん
ありがと碧
「てかさ~早く行かなきゃ始まっちゃうよ?練習試合」
ぇっ!?
時計を見ると4時半をまわっていて練習試合の開始時間になりそうだった
あたしと碧はグラウンドがよく見えて
なおかつ選手に近くて体育館から見えない場所
秘密基地のような場所へ行った
といぅか都合よすぎだ
グラウンドがよく見えるのに体育館からは見えない
今のあたしには最高の場所
碧と2人でグラウンドを見ていると
西中と東中の野球部がそれぞれアップをしていた
同じ服装をした人が何人もいる
みんな同じに見える中で
あたしは健人だけははっきりと見分けることができる
「鈴ー?健人見つけたぁ?」
「ぅん。あそこにいるよ♪」