ーその昔、この世には鬼が存在した。
鬼達は人間の争いに興味がありませんでした。
鬼達は争いに巻き込まれるのに嫌気がさし願いました。
“静かに暮らしたい。
人間達の争いに巻き込まれたくない
誰も奪われたくない”
だけど、その願いは永遠ではなかった
鬼が……人間達から隠れて暮らすようになって100年後……
愚かな人間達は…………
「鬼刈り」と評して鬼を殺し始めたのです。
挙句の果てに……人間達の中に鬼の“血肉を喰らう者達”が現れ始めたのです。

古来より【鬼の血肉を喰らう事は禁忌】とされていたのです。
それは……鬼の血肉は【永遠の生命を手に入れる】事ができるのです。
それは……【とても哀しい永遠の始まり】です。
人間達が「鬼刈り」と評して鬼を殺し始めて……人間と鬼との争いが始まって10年が経ちました。

鬼達はやがて滅びてしまったのですー

「__様!____様!“それ”を読んではなりませんと言いましたではありませんか!」

1人の女性が部屋に入ってきた。

__と呼ばれた男の子は平均よりも1回り小さい女の子のような顔立ちをしていました。

__は書籍を見ていた顔を女性に向けると首を傾げて鈴のような声で訪ねた。

「どぉして、駄目なの?」

そして、____と呼ばれた女の子は__と同じ顔で体格……__と瓜二つの顔で__と同じように女性に顔を向けて首を傾げて__と似た鈴のような声で訪ねた。

「どぉして?これは、私達の御先祖様のお話なんでしょぉ?……どぉして、駄目なの?」

__と____の訪ねに女性は悲しそうな顔をして2人を抱きしめ泣きそうな声で言った。

「__様……____様……私達は誰にもバレないように生きないとならないのです」

その台詞に2人はお互いを見つめ合って女性を強く抱きしめた。