とりあえず、3年の広斗先輩の教室まで案内することに。



「あれ?夏澄ちゃんどーしたの?隣の美人ちゃん誰?」


「あ、なんか広斗先輩に用があるみたいで…今日来てます?」


「教室にいるんじゃない?」


「ありがとうございますっ」


階段ですれ違ったサッカー部の先輩にお礼を告げ、教室へと向かう。



「あの、広斗とお知り合いだったんですか?」


広斗って…


「あ、同じ部活の先輩なんです。」


「そうだったんですか。」


「はい。あ、ココですね。」


「ありがとうございました…」




「あれ?夏澄!どうした…」


「あ、この方が先輩に用あるって…」


「広斗…」


「…何しに来たんだよ咲良。」



え、何このただならぬ雰囲気。


わたしだってわかるよ。

コレ、やばいやつだって。