長くて短い夜
君の声が
聴きたくなる
午前0時
ひとりぼっちの
小さな部屋に
響く雨音と
走り去る車の音
今夜も、きっと
電話はこない
君は疲れ果てて
眠ってしまった頃で
私の事なんて
忘れてしまっている
そう分かっている
はずなのに
待ってしまうのは
ほんの少しだけ
期待してる、心
諦めきれないよ
思い出す君の顔
あのときの言葉や
ぬくもりが、もう
頭から離れない
照明を消した
真っ暗な部屋で
響くテレビの音と
眩しすぎる光
眠れないまま
大して見もしない
深夜番組が
やけに煩くて
寝返りうつけど
テレビを消す
気にはなれずに
ただケータイ触って
起きてしまうのは
もう少しだけと
期待してる、心
やっぱり寂しい
会いたいと思うときに会える人じゃない
それなのに何故、恋しいと思うのだろう
ひとりぼっちの
小さな部屋に
響いた、停まる
車のエンジン音
着信が鳴って
目を覚まし
画面見たあと
すぐに部屋を飛び出して
この世で一番
欲しかったものを
抱きしめていた
そんな夢を私は見ていた