案外言ってみるもんだなと感心した。


「アサ…私達どうなるの」


「アサって誰?」


伊織がヨルに話しかける。


「アサは…鏡の中の私です。私であって私じゃない…双子のようで双子じゃない…」


※鏡の中の私が私を見つめるの…←この本でアサとヨルが出てきます。


「は?」


「アサは自ら命を落として鏡の世界に入り、私は出て来ました。」


伊織を含めヨル以外の全員がポカンとしている。


「私は鏡の中に居たんです。アサと入れ替わり、この店にアサの友達と来てあの紙をトイレで渡されて…」


「そうだったの…」