「アサ…ごめんなさい…」


ヨルは地面に手をつき鏡に向かって謝罪をする。しかし怖がっている様子は無かった。


「何してるの…」


伊織が引きつった顔でヨルに尋ねる。


「ミリアさん…お願いがあります」


「何ですか?」


「私を次の試験が終わるまで生かして下さい」


いきなり何を言い出すんだ…


しかしその顔は真剣で真っ直ぐミリアを見つめていた。


「…まあいいですよ。じゃあ休憩にしますね!」


ミリアはアクビをしながら奥に入っていった。