「ふうん。まあ結果はお楽しみね」


愛想を振り撒くことなく紙を奪いポケットに突っ込んだ。


「何よ」


伊織はキッと睨みつけそのまま壁へもたれた。


「瑞子さん…どうすればいいんでしょう…」


「そうねえ、食べるし無いのかもね」


瑞子さんは疲れているのかボーっとしていた。


そうしている間にヨルがボウルに近づいてそれぞれの肉を食べて紙に書き、ミリアに渡してまた鏡を見ていた。


「不思議な子ね」


今はそんなことを言ってる場合じゃない。瑞子さんは何故そんなに呑気にしているのかよく分からなかった。