カイリがまたまた勢いよく紙を剥がす。


最後の最後までその紙に書いてある単語を見て頭にインプットする。


私は頭の中で繰り返さないようにした。
つぼみにけえきにと考えているうちに何個か抜けてしまうからだ。


「じゃあ一分したら紙配りますね」


今すぐ配れよ…!

絶対忘れてしまう…


頭を伏せて記憶が残るようにギュッと頭を押さえた。