「瑞子さん!」


瑞子さんが立っていた。
手に大きな鉈を持って。


「お久しぶりね。私がスパイだと知って驚いた?圭織ちゃん、メイちゃん」


メイは悔しそうに顔を歪める。


「あなた達はここから出られない体にしてあげるわっ!」


勢いよく鉈を降り下ろす。


「逃げるわよ」


私達は桜の言葉を引金にし、走り出した