桜が髪を整えてやっとトイレから出てきた。

「まだ起きて無いのは…彩名真紀子さん」


こう呟き彩名真紀子さんの元へ足を運ぶ。


「起きて下さい!閉じ込められたんですよ!」


耳元で叫んだ為か彩名真紀子さんは怪訝そうな顔をした。



「うるさいわよ~桜ちゃんだっけ…」


ボサボサになった髪と気だるそうに目を擦る彩名真紀子さんを見て少しにやけてしまった。