「伊織!いつまで寝てるの!」


私は伊織が嫌いになった。
確かにヨルのことに関しては可哀想だと思う。でも私を陥れようとしていたのだから。


「はあ?何よまだ学校には間に合――…」


顔を真っ赤にして伊織はうつ向いた。


「まだ家族に起こしてもらってるの?」


私は馬鹿にしたような口調で言ってやった。

「うるさいわよ!うるさいうるさい!!!!」


私は最低だ。
伊織はいつの間にか泣いている。
思い出させてしまった

「―――ゴメン」



「別に?別に…大丈夫よ。」

ゴシゴシと目を擦り強がって見せる。