『……あれ?襲って来ない?』

それを確認した律さんは眉毛をピクつかせ、呆れ顔で見つめている。

「…あのバカ」

そう吐き捨てると早歩きでその物体に歩み寄り、持ってるカップを傾けた。

「っっっあっちぃぃぃ!!!」

『り、律さん!!?何を…!!』

何やら叫び声を上げる黒い物体を目を凝らして見てみる。