その子の名を呼び、私は大きく手を広げ幼い男の子に微笑みかけた。 『岳、おいで♪』 「っ…ママ~!!ママッ!!」 岳は律の後ろから勢い良く飛び出すと、ベッドに走り寄ってきて私の腕の中にすっぽり収まった。 『ふふっ♪甘えん坊さんなんだから♪』 「だって僕…ママに会いたかったんだもんっ!…ママぁ♪」 スリスリと胸に顔を埋めて甘えてくるのが可愛くて小さな頭を撫でながら胸に抱き締めた。