「ルナさん」

いきなり名前を呼ばれ思わず体がピクッと反応してしまった。

「先程の出来事を目の当たりにして恐怖を感じられたなら…貴方はまだ逝くべき人ではないという事です」

『えっ…』

顔を上げると翡翠色の瞳が私を捉えていた。その瞳が綺麗で魅入っていると